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キヤノンがMSを発売

Jun 22, 2023Jun 22, 2023

キヤノン株式会社(https://www.Canon-CNA.com)は本日、1インチSPAD(Single Photon Avalanche)を搭載した超高感度ILC(レンズ交換式カメラ)MS-500を発売すると発表しました。世界最高画素数320万画素1のダイオード)センサーを2023年8月下旬に発売。

港湾や公共インフラ施設、国境など、セキュリティレベルが非常に高いエリアでは、昼夜を問わずターゲットを正確に捕捉する高精度の監視システムが求められます。 新型カメラ MS-500 は、世界初※2 カラービデオ撮影用 SPAD センサーを搭載し、最低被写体照度 0.001 ルクス※3 を実現した超高感度カメラです。 超望遠の放送用レンズと組み合わせることで、夜間の暗闇でも数km先の被写体を鮮明な映像で撮影できます。 キヤノンは、ME20/MLシリーズ4をはじめとする超高感度カメラのラインアップを強化し、先端監視市場における多様な撮影ニーズに応えます。

SPAD センサーは、ピクセルに入射する光の粒子 (フォトン) をカウントする「フォトン カウンティング」として知られる技術を使用します。 入ってくる光子が電荷に変換されると、瞬時に約 1000 倍に増幅されます。 100万回の信号を大きな信号として抽出するため、微量な光でも検出可能です。 さらに、これらの光子のすべてをデジタルでカウントできるため、信号読み出し中にノイズが入らないことが可能になります。これは、SPAD センサーの重要な利点です。 0.001ルクスの低照度環境下でも鮮明なカラー動画撮影が可能です。 レンズマウントは放送用レンズで広く採用されているバヨネットレンズマウント(BTA S-1005B規格準拠)を採用。 キヤノンの超望遠性能を備えた放送用レンズの豊富なラインアップを活かし、夜間の暗闇でも数km離れた被写体の識別が可能です。

夜間の監視や長距離監視では、特に暗い環境では、騒音や大気の揺れの影響により、ビデオの鮮明さに問題が発生する可能性があります。 この問題を解決するため、用途に合わせて画質設定を調整できるカスタムピクチャー機能に、シャープネス、ガンマカーブ、ノイズリダクションの設定を監視用途に最適化する「CrispImg2」を標準搭載しました。 昼夜を問わず視認性の高い動画を撮影できます。 MS-500は、かすみや霧の影響を軽減する「かすみ補正」機能にも対応しています。 これにより、適切なコントラストに自動的に調整され、ビデオ品質を向上させる画像補正機能が提供されます。

追加情報

SPADセンサーと放送用レンズの組み合わせで夜間の長距離監視が可能

ノイズ低減や適正露出調整など、視認性を向上させる画像補正機能を搭載。

パン・チルト操作や画質調整を遠隔操作できるシリアル通信機能に対応しています。

仕様の詳細については、キヤノンの Web サイトをご覧ください: https://apo-opa.info/45Q0ga9

[1] 動画撮影に使用されるSPADセンサーのうち。 2023年7月31日現在。キヤノン調べ。 約有効画素数210万画素。

注2)カラービデオ撮影に使用されるSPADセンサーを搭載したカメラにおいて。 2023年7月31日現在。キヤノン調べ。

[3] カラー(ナイトモード)、蓄光なし、F1.4相当、シャッタースピード1/30秒、50IRE、最大ゲイン

注4)ME20F-SH(2015年12月発売)、ME20F-SHN(2018年2月発売)、ML-100 M58(2020年12月発売)、ML-105 EF(2021年4月発売)

[5] SPADセンサーとCMOSセンサーの違いについて詳しくはキヤノンテクノロジーホームページ https://apo-opa.info/3obRClUをご覧ください。